シオヤプロジェクトが企画・制作したしおやカルタの絵札や解説書、パッケージなどのデザインを担当しました。
解説書の「す」の解説文も書かせていただいております。

約3年間かけて、丁寧につくられた町のカルタです。
カルタを通して塩屋のまちを楽しんでいただけると嬉しいです。

以下、シオヤプロジェクトの紹介文より

神戸の西の端、海と山が迫る地形に家々がせめぎあうように広がる小さな町、塩屋。日常的な町の様子のみならず、歴史ある名所、すり鉢状の地形、特有の生活文化、個性あふれるお店、人。町を彩るさまざまな風物を描いたあいうえおカルタが完成しました。しおやカルタの五十音の読み札は、6回のワークショップ(2016年〜2018年)を経て町の皆さまとともに考えてきました。暮らしの中のおもしろネタを持ち寄って生まれた多数の言葉の中から、制作チームがさらに厳選し、言葉や音の配置、聞きやすさや読みやすさなどを考慮して完成に到りました。絵札は塩屋在住のおおたけなおこさんに依頼しました。3人の子どもを育てながら、歌って踊って絵本もつくるおおたけさんが、読み札から想像をふくらませて原画をつくり、1枚ずつゴム版を彫って完成した力作です。限定500セットの初版の読み札の印刷は垂水のトランクデザインの活版印刷です。カルタの解説文は、それぞれの読み札のテーマと関係の深い人たちが執筆しました。塩屋にゆかりのある多種多様な45人が絵札と読み札だけでは表現しきれなかった歴史や秘話、塩屋のあるあるエピソードを披露し、解説文がそのまま塩屋についての味わいのあるショートエッセイ集となっています。

これぞメイド・イン・シオヤな逸品に仕上がりました。どうぞ、カルタ遊びを通して塩屋のまちをお楽しみください。

  • Illustration:おおたけなおこ
  • Editing:山森彩(合同会社ユブネ)
  • Design:藤原幸司
  • planning:シオヤプロジェクト