神戸・滝の茶屋にある、空と海のあいだにて開催された
髙橋マサオ/遠山敦/中塚このみ/森本アリ/山内庸資/山下雄登による
合同展示会「レディメイド滝の茶屋」の告知パンフレットのデザインを担当しました。

滝の茶屋駅から東に歩いて2分のところに、お化け屋敷のような廃墟がかつてあった。
数年前に「ツタに侵食される3階建RC造」「絶景ビュー」として、そこが売り出された。
その廃墟は、素敵なご夫婦に購入され、リノベーションされ、絶景ビューのドリームハウスに化けた。
展示会場は1階部分の、80平米のフロア全体。
リノベされた2,3階の住居スペースと違って、1階は鉄筋コンクリート造のスケルトン状態。
展示以外の使用も考えられるこのフロアは、借主も募集しているらしい。
展示会場を出たところにあるコンクリートで固められ、
フェンスでかこまれた場所は「ちぬの台(うてな)」と名付けられている。
雅さのかけらもないこの場所は、和泉と淡路の間の海、現在の大阪湾の古称、茅渟海(ちぬのうみ)にちなむ。
今回、近所に住む6人のクリエイターに滝の茶屋のREADYMADE、
つまり既にそこにあるものをテーマに作品を依頼した。
きっと滝の茶屋の空と海のあいだから新たな神戸のまちを発見できる展示になるにちがいない。

  • Photo:髙橋マサオ
  • Design:4S DESIGN
  • Planning:シオヤプロジェクト