シオヤプロジェクトが企画する
勝手にまち探訪のアーカイブフリーペーパーのデザインを担当いたしました。

神戸の持つステレオタイプな印象から離れた、ごちゃっとした下町や山に溶け込みそうな山ぎわの住宅地を散策する7時間まちあるきを月に一回開催し、はや3年。参加者それぞれの好奇心の赴くまま脱線を許す緩さと余裕、そして毎回吟味されたガイド役となる町の達人のセレクトも相まって希少性とコアネスを保ち、それは至福の7時間となっている。訪れた町に共通するのは、神戸特有の海と山、そして川に挟まれた変化に富んだ地形が織り成す有機的な街並みだ。挟まれて生じた谷間は、路地や階段、時には異様な高低差を持った街並みを生む。それぞれの町が持った個性に驚き喜び、歩数に比例した満足感が心地良い。そして解散後はだいたいその地域の銭湯や立飲み屋に吸い込まれ、出くわした街並みや奇妙な発見を反芻する。30回やってもまだまだ訪れたい町がたくさん地図上にチェックされている。神戸市内だけで。ここにこれまでの発見の一部を紹介する。

  • Design:藤原幸司
  • Planning:シオヤプロジェクト